新編国歌大観JapanKnowledgeLib搭載記念
一、占いたいこと(恋愛、人間関係、仕事・就職、学問、健康、お金・勝負事など)を、できるだけ具体的に心に思い浮かべてください。
二、右上記の呪歌(じゅか)*を、声を出して(声が出せないときは心の中で)唱えましょう。
三、心を落ち着かせてから、気持ちを集中して下のボタンを押しましょう。
*精神を集中し自分にふさわしい結果が出るように祈る歌。
歌占とは和歌による占いのことです。
日本では古くから神様は和歌で人間にお告げを示すと考えられていました。
「開運☆せいめい歌占」は成蹊大学に秘蔵される江戸時代の和歌占い本『晴明歌占』をベースにしています。「せいめい」の名の通り、平安時代の陰陽師安倍晴明がつくったという伝承をもつ本です。
平野多恵教授指導のもと、ゼミ生たちがこの歌占の現代語訳と開運メッセージをつくりました。
お告げとなる和歌。「喜びにまた喜びを重ぬれば ともに嬉しきことぞ嬉しき」と書いてあります。
和歌の内容を簡潔に表現した、いわば例えの一文。「親の子に逢ふがごとし」と書いてあります。
例えの一文を一目でわかるように絵で表しています。親と子の対面を描いています。
成蹊大学文学部日本文学科平野ゼミの学生たちが作成。和歌をわかりやすく訳しました。お告げの和歌と和歌のたとえの()内に記しています。
同じく学生たちが作成。江戸時代の和歌占いは少し辛口ですが、メッセージを読めば大丈夫。運が開けます。
※本アプリの「お告げの和歌」や「和歌のたとえ」の中に、今日では差別的であると思われる語句や内容を含んだものがありますが、時代背景に即して和歌の内容を客観的に把握することが必要だと考え、そのまま収録しています。
平野多恵(ひらの・たえ)
成蹊大学文学部教授、博士(文学)。1973年富山県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京大学大学院博士課程単位取得退学。十文字学園女子大学短期大学部准教授を経て現職。
日本中世文学、おみくじや和歌占いの文化史、アクティブラーニングによる古典教育の実践を中心に研究。
11月に開催される大学祭(欅祭)では平野ゼミのメンバーで「晴明歌占」を出展し、学長賞を受賞するなど毎年注目を浴びている。
あべのせいめい[921―1005]
平安中期の陰陽(おんみょう)家で土御門家(つちみかどけ)の祖。
賀茂忠行(かものただゆき)・保憲(やすのり)父子を師として陰陽道の達人となり、とくに天文密奏は安倍氏の独占するところとなって、暦道の賀茂家と並ぶ天文道の安倍家(土御門家)の基を開いた。
花山(かざん)天皇の譲位を天変で予知したなど神秘化された説話が諸書(『大鏡』『今昔物語集』など)に多い。
彼の著書と伝えるものも多いが、確実なのは『占事略決』1巻のみ。
(ジャパンナレッジ『日本大百科全書(ニッポニカ)』より抜粋)
安倍晴明に仮託した江戸時代の和歌占い本。
呪歌を唱え、賽(さい)を振って六十四首の和歌から一首選び、吉凶を占う。
六十四首は易の六十四卦(け)にちなむ数。序文には、晴明が唐の国で伯道上人(はくどうしょうにん)の弟子となり、占いの伝授を受けたと書かれている。
晴明は占いの権威として江戸時代を通して人気があり、『晴明通変占』『晴明秘伝見通占』『晴明秘伝袖鏡』など、「晴明」の名を付けた占いの本が江戸中期以降、多く出版された。
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